前回の続きです。
今回は猫編ということで、
「猫ライフカウンセラー」と「獣医師」のお仕事について。
お付き合いください🙇♀️
ただの動物好きが獣医師に
なんで獣医師になったかというと
動物が好きで、医療系というのが頭にあったからだと思います。
とにかく小さい時から犬猫に限らず動物が好きでした。
さらに言うと、動物に限らず生物、植物、自然のものが好きでした。
(G以外ですが🤣)
九州は宮崎県の田舎育ちですので
原っぱを駆け回って遊び虫も全然平気(G以外)
それからいつからか超犬好きになりました。
きっかけは全然覚えてないですけど…
でも初めて犬を飼ったのは中学生くらいの頃で、
それまでは犬を見るたびに遊びたい、触りたいとうずうずしていました😂
初めて飼った犬はビーグルの「クーちゃん」。
父の知り合いの家で生まれた子でした。
その後クーちゃんの息子のテンちゃんが生まれ
病気でテンちゃんは7歳、クーちゃんは18歳で亡くなりました。
(ビーグルとしては超長生きの自慢のおばあちゃんでした)
今まで飼った犬はこの2匹だけです。
獣医になろうと思ったのは、
一番はこの子たちが病気になった時に
自分で治療できるようになりたいというところからでした。
クーちゃんが亡くなった頃はまだ大学生でしたので、
結局その想いは果たせなかったわけですが…
卒業後、動物病院に就職して勤務医として働くようになりました。
意外にも、就職するまであまり猫と接することはなく、
初めは触るにも恐る恐るといった感じ😂
そこからあっという間に虜に😍
病院に置いていかれてそのまま病院猫になるところだった
アメショのとしおと出会い、思い切って引き取りました。
獣医師としてできることを考える
動物病院に勤務して少し驚いたことがあります。
私は昔から環境保護とか動物愛護とかそういうことに興味があって、
特に動物好きなら、殺処分とか動物虐待とかの問題に対して
関心があるのが当たり前だと思っていました。
「動物病院に勤務する人たちはみんな動物好きだろうし
そういうことに興味関心があるに違いない!」
と、勝手に思い込んでいたわけです。
実際には、病院のスタッフはなんの抵抗もなく
ペットショップやブリーダーさんで動物を購入していましたし、
NPOやボランティアなどに協力する獣医師なども
かなり少数だということを知りました。
動物医療関係で働いている人すら、そういう意識が低いということに
正直少し失望しました。
私自身は、愛護センターから猫を引き取り、保護活動をしているNPOに
ボランティアに行ったりしていました。
いっそのこと、自分で里親募集型の猫カフェを開いてみようかと思ったこともありましたが、
猫たちのためとはいえ、「動物の展示」という業種になるのが
納得がいかず、計画は進みませんでした。
ボランティアでなく、NPOの獣医師に応募してみようかと思ったこともあります。
悩んでいましたが、厳しく悲しい仕事だということがわかりきっていましたし
耐えて続けられる気がせずに思い切れませんでした。
動物病院での仕事も、楽なことばかりではもちろんありません。
どうしても、治せる子ばかりではないので…
最終的に看取るしか方法が無くなってしまう子もいます。
安楽死を選ばれるオーナーさんもいます。
長く通院されて、ペットのその子自身とも仲良くなったり
保険がきかないので費用もものすごくかかるのに、頑張って通院されているオーナーさん自身とも親しくなって
でも結果ペットが亡くなってしまった時、
その子が亡くなったことももちろん悲しいし
さらに、仲良くなったオーナーさんが悲しんでいるのを見ると
いつも本当に心が痛く落ち込みました。
猫の相談所スタート
そんな辛いことがあるたびに何度も何度も「もう辞めよう」と思っていましたが
他にできることも思いつかず、ズルズルと今日まで。
ただ、ヨガのお仕事も本格的に始めたことで、病院の勤務日を減らし始め
「病院に勤務する以外で獣医としてできることは何かないだろうか?」
と考え始めました。
動物関連では、猫の保護活動、殺処分ゼロの活動を支援したいと思っていたので
ヨガでのチャリティなども考えていましたが、
どこかに寄付をするだけで自分は満足なんだろうか?と。
獣医としての自分が猫のため、人のためにできることは他にも何かあるんじゃないか?
猫を飼っている人がやって欲しいこと、困っていることは何だろう?
猫オーナーとしての自分自身のことも考えてみて、まず浮かんだのが
「病院に連れて行くこと自体ものすごく大変だし、できれば連れて行きたくない」ということ。
犬と違い、散歩に行くということがほとんどない家猫は
外に連れ出すということ自体が大ごとでストレスになります。
(家で大乱闘してオーナーが傷だらけになって来られる方もいました😅)
かといって、往診に行ったとしても警戒して出てこなかったり
怒って触れる状態じゃなかったり。
興奮しすぎてどこが悪いかわからなくなっちゃいます。
そうなると、手遅れになるギリギリまで連れて行けない、行きたくない
というオーナーが結構いるだろうなぁと。
であれば、オンラインでのセッションというのは意外と役立ちそうだなと思ったわけです。
かといって電話相談では不十分。
情報がオーナーの話しかないわけですから。
せっかく私の獣医としての「目」があるので、それが加われば
さらに深いアドバイスができるはず。
そこから「猫の相談所」が生まれ、スタートしました。
(「猫」のページも参照ください🙇♀️)
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